点字名刺プロジェクト



2014年5月16日の作業日誌


全盲の小林さんが作業を行っています。目が全く見えなくても、作業を行う事ができております。

作業日誌をご覧いただきまして誠にありがとうございます。
この日は、15日までに届いたお名刺に点字を刻印させて頂きました。

作業を行っている小林さんは、点字名刺プロジェクトを立ち上げた当初から作業に携わっている方です。目がまったく見えませんが、およそ6年程のキャリアを武器に、素早く名刺をお皿の中にセットし、一枚、一枚、レバーを押して点字を刻印しております。

目の見えない方の働ける環境を作りたい。そして、そのアイテムが世の中のお役に立つものでなければいけません。点字名刺は、まさに視覚障がい者と市場とをマッチさせたアイテムだと確信しております。


2020年にオリンピックが東京で開催されることになりました。
点字名刺が日本の文化として発展し、「日本は凄いんだ!障がい者と共存して産業が発展しているんだ!」 そんなアピールを世界に向けて発信する事ができたならば・・・ そんな気持ちで作業に携わっております。

最近、広告代理店の従業員の方からのご注文が増えてきました。 名刺に点字を入れますと、目の見える方だけではなく、目の見えない方にも名刺に書かれている内容が理解してもらいます。


障害の、「ある」・「なし」にかかわらず、様々な方が利用できるアイテムを、「ユニバーサルデザイン」といいますが、時代の流れを先取りして、広告代理店の方がいち早くご利用して頂けているのだと思っています。


オリンピックに向け、ユニバーサルデザインが世の中を埋め尽くしてくれる事を願っています。ご注文ありがとうございました。