点字名刺プロジェクト



2014年9月19日の作業日誌


画像は9月19日の作業風景です

ブログをご覧いただきましてありがとうございます。

今の日は、午前中と午後の作業で、
お客様から届けて頂いたお名刺に、視覚障がい者の方が一枚、一枚、ココロを込めて点字を刻印させて頂きました。


画像は午前中の作業の風景です。
特に問題もなく、無事に作業を行う事ができました。


権利を主張し、社会から与えて頂く事も大切だと思います。しかし、私どもは障がい者の方がお仕事を通じて社会にサービスを与える事で、その地位を高めていきたいと考えています。


障害の有無に関係なく、与えたり、与えられたりする事で社会が成り立っておりますので、そういった仕組みを作っていき、障がい者の方が当たり前に働ける社会を実現できれば・・・ そんな気持ちで運営をさせて頂いております。


ご注文ありがとうございました。


追記



この日は点字名刺の作業の合間を縫い、
発達障害の子供を持つ保護者の会(埼玉親の会麦)が主催する
障害者就労に関する講演を聞きに伺いました。


講師は埼玉県立大学教授
日本職業リハビリテーション学会長の朝日雅也さんです。


日本は2014年に障害者権利条約を批准しました。
障害者権利条約とは、
障害に関するあらゆる差別を無くしましょう。
障害のある人が、障害のない人と同じ生活ができるようにしましょう。


「障がい者の権利を保障しましょうね~♪」というものです。


たとえば、障がい者である!という理由だけで
企業は障がい者を採用しない。これを直接差別というようです。


一方、会社にスロープがないから採用できない。
このように、負担額が大きくないにもかかわらず
障がい者の方が社会に参加できない状態。
これを、「合理的配慮の否定」(合理的配慮がない)というようです。


障害者権利条約では、
「これらの配慮がない場合は差別に値しますよ~」
「障害者の権利を守りましょうね~」
というのが趣旨の一つとなっています。


ポイントは企業の負担がどれぐらいなのか?
金額のリスクであったり、障がい者を雇うリスクなど、
企業は様々なリスクと向き合うに当たり、
その兼ね合いが「合理的配慮の否定」に値するのかどうか?
そこの部分が講演のテーマとなっていました。


国はガイドラインを作るとの事です。


この条約を批准した日本。
障がい者雇用はさらに増えるものと確信いたしました。