点字名刺プロジェクト 



2014年11月24日・25日・26日・28日・29日の作業日誌



作業日誌をご覧いただきまして誠にありがとうございます。


前回、更新させて頂いた11月22日の作業の後、24日・25日・26日・28日・29日と点字刻印の作業を行う事ができました。


お客様のココロ温まるご注文のお蔭で、作業をされている皆様の、励みや自信につながっている所でございます。視覚障がい者の皆様の、お仕事の機会を作って頂きまして、本当に本当にありがとうございました。


現在、社会を見渡すと、障がい者雇用促進法という法律を用いて、障がい者の方が会社などで働く機会を得ています。


しかし、既存のお仕事に障がい者の方を当て込もうとしているので、どうしても能率面や効率面で劣ってしまい、これが差別や偏見を助長しているものと考えております。


既存のお仕事に障がい者の方を当て込めるのではなく、障がい者の就労を目的としてお仕事を作り、社会のニーズにあわせていく。このような考えて会社を運営させて頂いております。


障害のない人が、点字名刺の作業を行っても何の価値も生まれません。しかし、視覚障がい者の方が作業を行うからこそ、お名刺の価値が高まっていく。そんな付加価値を大切にする事で、障がい者の方が働きやすい環境を作っていければと考えています。


障害を武器にする事で、皆さんのお仕事を作っていきたいです。ご注文ありがとうございました。






2014年11月29日、埼玉県越谷市で 「私たちを知ってください 性的少数者や中途視覚障がい者」という題目で、皆様のお話を聞きに伺いました。


上の写真に注目です。
性的少数者の会の代表の方が、一番最初に黒板に書きだしたアルファベット四文字が「L・G・B・T」というものでした。


はて?これは一体なんだろう?

「L」 レズビアン
「G」 ゲイ
「B」 バイセクシャル
「T] トランスジェンター


レズビアンは、恋愛的に女性に惹かれる女性をさします。
ゲイは、恋愛的に男性に惹かれる男性をさします。
バイセクシャルは、男性と女性に惹かれる人を指します。
トランスジェンターは、性同一性障害(体と心が不一致)の人をさします。


この四つの頭文字をとり、LGBT(エルジービーティ)と呼ばれているのです。講演を聞かせて頂くと、「LGBTは自分たちが自分たちに対していう言葉」という事です。


そして、性的少数者の事をセクシャルマイノリティと呼ばれており、LGBTはまさにこれに含まれているとの事でした。


今回、講演をされていたのは、体が女性でココロが男性のトランスジェンターの方でして、男性ホルモンを投与するにとどまらず、すでに胸を取る手術を既に行っておりました。


性は生命における根底そのものです。この根底が揺らぐことにより・・・


つまり、性におけるココロと体が不一致の状態は、当事者にとって耐え難い苦しみとなっていたのです。講演者の方は、セーラー服を着るのが苦痛となり高校を退学。制服が存在していない通信制の高校に入学する事になるのです。


講演者の方がショックを受けた事。
それは、「あの子は男の子? それとも女の子?」 という他人の言葉を、耳にしてしまった時だそうです。 些細な言葉が人のココロを傷つけてしまっている。配慮の大切さを訴えておりました。


相手の事を理解するためには、相手を知る事が大切だったのだと改めて実感しました。配慮の大切さを学ばせて頂きました。