点字名刺プロジェクト 



2018年2月11日 ~ 2月28日の作業日誌




作業日誌をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
画像は2月27の作業風景です。視覚障がい者が、一枚、一枚、機械を使って点字を刻印しております。

障がい者が働きやすい環境を作るにはどうすればいいのだろうか?工賃を高めるためには、どうすればいいのだろうか?そのような想いで、運営をさせて頂いております。


一般就労できない方の中には、自身の能力の偏りが、かなり激しい性質の方もいらっしゃいます。


一般就労では決められたお仕事があり、その決められたお仕事に従業員をあてはめます。決められたお仕事がその人の能力とマッチしていればいいのですが。また、平均的な能力が備わっていれば、適応力でカバーができるのですが・・・


能力の偏りが激しく、組織が求めている能力がその人に備わっていないとしたならら、幸せに働くことはできません。そこで私たちは、一般就労とは逆の方向でお仕事を提供しております。


「字を書くのが大好き」 という人にはお客様へのお手紙を書くための部署を作り、PC業務にたけている人には、「メールなどの業務」 を。 手先が器用な方には、梱包のお仕事を。視覚障がい者に至っては、お仕事そのものがありませんでしたので、点字名刺のお仕事を作りました。


得意な部分のみを活かしていけば、苦手なことなどは無意味となり、幸せに働くことが可能です。また、得意なことを活かしているので工賃そのものが向上します。


既存のお仕事に障がい者を当てはめるのではなく、障がい者にあわせたお仕事を。これが私どもの考える、福祉資本主義 の理念です。 その仕組みを発展させ、実践することで、みんなが共存できる環境を提供していきたいです。


しかし、ご注文がなければプロジェクトそのものが成り立ちません。


少しでも点字名刺に興味を持っていただけたなら、どうかご注文をして頂ければ幸いでございます。みんなで力を合わせ、作業に取り組ませて頂きます。何卒、宜しくお願い致します。